病院に行かなくてはいけない状態になったとき、どのような視点で選ぶでしょうか。勿論、一番多いのは家から近く通いやすいところにあるところから探すことが一般的でしょう。またインターネットで調べて口コミなどで良さそうなところを探したりする場合もあります。急性的な症状であるときは、近所で済まそうと考えるかもしれませんが、慢性的な症状で悩まされている人も多いのではないでしょうか。薬を飲めば治るだろうと考えていた症状が治らず長期化すると、セカンドオピニオンとして他のところを受診することを考えたり、テレビなどで取り上げられているようなところを探すこともあります。その際、選び方はどのような基準で見つけると良いでしょうか。マスメディアに取り上げられるようなところであれば、確かに信用できそうです。
しかし、雑誌の編集者やテレビ番組の作製者がそこのどんな点を評価して取り上げたのかというのを重視することが大切です。雑誌にも有名なものがありますが診療科数やしょうかいでの受け入れ数、医師数などを点数化して合計点を順位づけしています。なので、例えば医師数が多いのと患者さんの満足度とは必ずしも比例するとは限りません。医師数が評価項目の一つに入るのであれば、研究に携わっている医師の多い大学の付属や大規模なところが必然的に高い評価を受けることになります。しかし、彼らが集めた手術数や患者数のデータが正しいのであれば、ある病気に対する手術数が多いというデータは、その病気の患者さんに対する対応に慣れている医師や看護師が多いという可能性は高いと言ってよいでしょう。ランキングばかりに目を向けるのではなく、多くの指標の中から自分の病気、症状に関連した指標を抜き出して評価しなおすことが選ぶ時には重要になってきます。
テレビでもし気になったところがあれば、インターネットで、まず、ホームページを確認するという方法が一つ挙げられます。ホームページ上に手術件数や専門医数が載っているケースが多いです。自分が求めている診療に合致するかどうかを確認しましょう。友人や知り合いからの情報、いわゆる口コミは参考になります。親しい人からの具体的な情報は、病院名や医師名までわかることがあり、この点は他の方法と比べて優れています。また、実際に診察や治療を受けた人の話は、手術件数や患者数といった客観的数字とは違って、治療に関わった医師の人柄や看護師の人柄まで知ることができます。口コミの優れた点で、病院を選ぶ際には非常に参考になる情報です。選び方は複数の視点から検討数るのが良いでしょう。