看護師は日本では国家資格なので、なるためには試験に合格する必要があります。そしてその試験を受けるための条件は、指定された教育機関を卒業していることです。もし一般的な高校を卒業した上で目指すのであれば、4年制の看護大学か3年制の短期大学、あるいは3年制の専門学校のいずれかです。
またそれとは別に、看護学科のある高校を選択して5年間教育を受けるという方法もあります。この場合は高校卒業後よりも早い段階で国家試験を受けられるようになるのが特徴です。さらに准看護師を経た上で国家試験を受けるというルートもあり、この場合は間に別の試験を挟んで、異なる過程の教育を受けることになります。
国家試験は1年に1度実施され、全部で10科目から出題される内容を1日かけて答えていきます。そして問題は必修問題と一般問題、状況設定問題の3種類に分かれ、それぞれ異なる合格基準が設けられています。それら全ての基準を満たすことができれば合格です。
合格基準の中には相対評価も含まれているので、年ごとの出題での不公平は出ないと考えて良いでしょう。その上国家資格は教育機関で学んでそのままの流れで受験するという人が多いため、合格率は9割前後が平均と高めです。