夜勤のある病院で働く看護師の負担を、少しでも軽減することを目的として導入された3交代制という制度ですが、現場からは様々な声が上がっています。最も多いのは、しっかりと休むことができないため、結果的に疲れが残ってしまい、2交代制のほうが良かったという声です。
3交代制の場合、勤務時間が短縮されるため、夜勤といえども長時間働くことは必要とされません。しかし、その代わりに、しっかりと休養の時間が与えられないため、現場で働くひとにとっては3交代制は身体的にもきついと感じている人が多いようです。
その点、2交代制の場合、長時間働くことが求められる反面、夜勤明けは1日から2日しっかりと休養を取ることができるようになっています。長時間働くことは大変ではあるものの、夜勤が開ければしっかりと休めるため、看護師にとってはその方が良いと感じる人が多いようです。
このように、現場で働く人たちのことを考えて働き方の改革がなされたとはいえ、現場の声をうまく聞き入れられずに齟齬が起きてしまっているケースが散見されます。病院によっては、3交代制を思い切って廃止し、2交代制に戻すところも増えてきているようで、やはり看護師の声が反映されています。